新米ママにとっての魔の数字「3」とは……。

感激の出会いを迎えてから、ママはしばらくのあいだ「3」という数字に悩まされることになります。
a1180_007398
……なんのこっちゃ。
という感じですが、これを知っていると、「あーそういえば【3】だからしょうがないや。【4】になるまでの我慢我慢」と考えると気が楽になるのでお話しておきます。

「3」とは?

日数、週数、月数の「3」です。
つまり、「3日目」「3週間目」、そして「3ヶ月目」

このタイミングで赤ちゃんはぐんと成長するので、ママが大変になるのです。

魔の三日目

初めての子育てでたぶん一番大変なタイミング。
とはいっても、だいたいは入院中なので助産師さんにがんがん助けを求めましょう。

出産後2,3日すると突然おっぱいがパンパンに張ってきます。
カッチカチになって痛い位。
しかも、赤ちゃんも気合いを入れて飲もうとし始めるので、ヘタをすると乳首が切れて流血なんていうことも。

ここを乗り切るには、基本的には助産師さんの指示に従えば大丈夫です。
あまりにもおっぱいが張りすぎると、赤ちゃんがうまくくわえられなくて乳首を痛めてしまうので、飲ませる前に必ず少し手で絞って(搾乳)、乳輪の辺りまで柔らかくしてから加えさせるようにしましょう。
フェイスタオルを一本用意して、タオルの上に絞ってしまうと楽チンです。
あまり出が良くない&赤ちゃんの飲み方がうまくないなどで、ほ乳瓶を併用するときには、搾乳した母乳をほ乳瓶で受けておき、あとから飲ませて上げられるといいですね。

ママが準備している間、赤ちゃんは泣くかもしれませんが、お互いの幸せのためです。ちょっと泣いていてもらいましょう。
それくらい泣いててもたいしたことありません。ちょっとした運動です。元気な証拠。
[postad]

魔の三週間目

たぶん、新米ママが一番精神的にまいるのが、このタイミング。
赤ちゃんがぐんと大きくなるタイミングなので、ほ乳量が一気に増えます。

それまでよく寝てくれていた赤ちゃんでも、この頃から突然授乳回数が増えたり、夜間の授乳が増えたり、飲んでも寝てくれなくなったり……。
授乳回数が増えることで、おっぱいのトラブルも起こりやすくなるし、産後からたまりにたまった疲れがピークになるのもこの頃。
ついでに産後鬱も重なりやすくて、何もかもが嫌になったりします。

私も授乳しながら泣いたり、一晩中リビングのソファに座って授乳>うたたね>授乳と繰り返して、全然眠れなかったりしました。
もうこれは、そういう時期だとあきらめた方がいいです。
ずーっと続くわけじゃありません。パパやおばあちゃんに最大限甘えてください。
搾乳した母乳をほ乳瓶に入れて寝る前に冷蔵庫>夜間の授乳は、パパやおばあちゃんに任せて自分は寝る!……ってことが出来れば最高です。
そこまで行かなくても、とにかく赤ちゃんが寝たタイミングでママも寝て下さい。
ベッドに下ろしたら起きちゃうときには、抱っこしたまま、クッションなどでうまく体勢を固定して、赤ちゃんが落ちないようにして、ママは座ったままでもいいので寝ましょう。たぶん、座ったままでも眠れます。それくらい眠いですよね……。

ちょっとずつママの母乳も赤ちゃんの必要量に追いついてきます。
そうすれば、少しずつ授乳間隔も開いてくるので、いろいろと落ち着いてきます。
もうちょっとの我慢。

魔の三ヶ月

徐々に色んなことに興味が出てくる赤ちゃん。
いよいよ寝なくなってきます。動きも増えてきて、油断すると大移動していたりします。
構ってほしい欲求も出てきて、あやすと笑ってくれるようになったりもしますが、つきあうのが大変なときもあります。
ここでもぐんと成長するタイミングなので、さらにほ乳量が増えます=授乳回数が増え、寝なくなります。

ここでの注意は、まずは安全確保。
ベビーベッドの中に首にからまるものなどがないように。案外、ベッドとマットレスの隙間に挟まってしまう事故などもあるので、隙間のないように。
寝返りしないから動かないと思っていても、結構足キックだけで動き回ります。

このときも、少しすれば母乳の量も需要と供給のバランスがとれてきます。
座ってくれるようになると、いろいろなことがぐんと楽になるのでもうちょっと頑張りましょう。

明けない夜はない

「そのうち楽になるから頑張って」と言われても、「全然楽にならない、むしろ前より大変になる一方」と感じることが多くないですか?

でも、よく考えてみると、育児の大変さってちょっとした波があるんですよね。

特に今回上げた3つのタイミングは、本当に大変な時期です。
逆に考えると、これを知っていることで「あ、今は大変な時期だからしょうがない」とあきらめることができます。
この「今は大変だから」というところが重要で、その山を越えれば次はちょっと楽なタイミングが必ずやってきます。
なんとかしがみついて頑張りましょう。
とにかく、二人で生きてさえいれば乗り越えられます。

おまけの「3」

3歳。
育児が、ふっと楽になるタイミングです。
「あ、人間と対面してる」と実感出来るとき。

相手に対する思いやりが出てくるので、「ママ大丈夫?」なんて言葉を掛けてくれるようになります。
ここまでくれば、多少は話し合いでなんとかなるし、ある程度自分のことが自分で出来るようになるので、本当に楽になります。
(まあ、適当に言いくるめることが出来なくなるので、面倒ではありますが(笑))

この直前の2歳前後はいわゆる「イヤイヤ期」。
でも、その山を越えればちょっと楽な時期がくるというわけです。

育児は山あり谷あり。
中学生になっても、高校生になっても、成人しても悩みは絶えないと先輩ママさんはいつも言っていますが、それでも相手が「人間」になってくれるだけで、だいぶ違いますよね(笑)

もうちょっとだけ。
頑張りましょう。
でも、無理だと思ったら、助けを求めて下さいね。
身近な人でも、自治体でも。
手をさしのべてくれる人はきっといます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師で小四&小二の男児と年中の女児、3児の母。 産後うつになりかけた経験と、地域の子育て支援活動のつながりから、ママがラクに楽しく育児できる方法を研究しています。 育児のモットーは「死ななきゃok」。