子どもや赤ちゃんのケガで案外多いのが、転倒して唇や口の中を切ってしまう事故。
我が家の3兄妹も、全員口から血をだばーっという事故を経験しています。
母の不注意もあれば、体操教室中の事故もあり。
よくあるケガなので、まずは落ち着きましょう。
唇を切った時には、「外科?」と思いますが、まずは歯科へ受診してください。
受診の目安や、覚えておきたい応急手当などもまとめていますので、頭に入れておくといざというときに私のように慌てずに済みます……。
目次
子どもに多い口の中のケガ
口の中を切ったり、唇を切ったりという口の中のケガは、特に子どもによく起こります。
歩いていて転倒、ソファやベッドで顔面から落ちる、転んだ先にテーブルや階段などがあって口を強打などなど……。
しかも唇は血管が沢山通っているため、ちょっとの傷でも出血量がかなりあって、子どもはもちろん親もかなり動揺します。
唇を切った
一番よくあるパターン。
前歯で上唇や下唇の内側を切ってしまうもの。
酷くなると、唇の外側まで貫通してしまうこともあります。
5分程度で血が止まれば様子をみても大丈夫。
上唇小帯といって、上唇の付け根と歯茎をつないでいる小さな筋の部分は、特に切れやすいポイントです。
歯が生えていない赤ちゃんでも、口をぶつけると切れてしまうことがよくあります。
ものすごく血が出やすい場所なのでびっくりしますが、こちらもしばらくして血が止まれば大丈夫。
歯がぐらついている場合、傷が深くてなかなか血が止まらない場合は歯科を受診してください。
歯茎から血が出ている
テーブルの角などにぶつけた場合に起こることが多いです。
角の部分が歯茎に直角に入ってしまうと、歯茎が裂けてしまうことがあるのです。
この場合はなかなか血が止まりませんし、歯への影響も心配なので早めに受診してください。
縫合が必要になることがあります。
歯がグラグラしている。歯が抜けてしまった。
強くぶつけてしまったり、当たり所が悪いと歯が内部で折れてしまったり、欠けてしまったりすることも。
両手に荷物を持ったまま顔面から転倒した、壁に激突した、鉄棒で手を滑らせて口を打ち付けたなどで歯が折れてしまったという話を聞きました。
すぐに受診してください。歯を固定する治療や欠けた部分を補う治療をしてもらえます。
受診するのはすべて歯科へ
基本的に口の中のケガは、歯科に行けば間違いありません。
もし近くにあれば、口腔外科があるところを選べるとベストです。
口の中の治療もしてもらえますし、歯が心配であればレントゲンで確認してもらえます。
レントゲン
歯に痛みがあるようなら、レントゲンをとって歯が奥の方で折れていないかを確認してもらいます。
ひびが入っていたり、折れてしまっていても治療可能。
もしも歯が抜けてしまっていても、治療は可能なことがあります。
抜けた歯の取り扱いに注意して、大至急受診してください。
縫合
傷が深い場合や出血が止まらない場合には、外科的に縫い合わせます。
小さい子どもの縫合は少し大変なので、親もつらいところ。
基本的には局所麻酔で縫い合わせます。
レーザー治療
最近、口内炎の治療にもよく使われているレーザー治療ですが、病院に機械があればやってもらえます。
実際に、うちの次男がやってもらいましたが、あまり深くない傷の場合は、この治療でかなり痛みが引きました。
治療中も痛みはまったくありませんので、小さい子どもでも嫌がらずに治療できます。
治りも早くなるということですので、もしやってもらえるようであればオススメ。
実際、翌日にはもう痛がらずに物が食べられるようになりました。
口の中をケガしたときの応急手当
血が沢山出るので、一瞬親も子もパニックになります。
……が、まずは落ち着きましょう。とりあえず子どもを抱き寄せて、背中をさすってあげるところからスタート。
1.出血している場所を確認する
まずはどこから出血しているのかを確認します。
口の中が血だらけだったら、血を吐き出させてください。
泥や砂などが入って汚れている場合には、水で口をすすいでください。
2.止血する
清潔なガーゼやタオルなどを出血している場所に押し当てて止血します(直接圧迫止血)
しっかり圧迫することで、大抵は5分もあれば出血は止まります。
出血が止まればひとまずは安心。
3.出血が止まらない、傷が深い、歯が抜けてしまった場合
すぐに口腔外科、歯科を受診してください。
完全に歯が抜け落ちてしまった場合は、必ず持参してください。
砂などがついている場合には、サッと水を流して洗います。
30秒以上は洗わないように注意してください。
また歯の根の部分は触ると組織が死んでしまうので、触らないように気をつけましょう。
可能であれば、抜けた場所に刺し戻します。
戻せない場合は、牛乳に漬けるか、頬の内側(歯茎と頬の間の部分)に入れてください。
大至急、歯科に向かいます。
なるべく30分以内に受診してください。あらかじめ電話をしておくと安心です。
うまく行けば、元に戻すこともできますので、とにかく慌てないことが大切。
まとめ
- 口の中のケガは良くあること。まずは落ち着きましょう。
- 出血はたくさんあって驚きますが、案外すぐに止まることが多いです
- 出血している場所を、ガーゼなどでしっかりおさえて止血します。
- 血が止まらない、歯がグラグラする、傷が深い場合には歯科、できれば口腔外科を受診しましょう
- 歯が抜けてしまった場合には、水では洗わずに牛乳に浸けるか口の中に入れて大至急歯科へ
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