「ゆるベジ」や「あな吉手帳」などで有名な、あな吉さんの家事レッスン本。
家事の上手な効率化のヒントが満載です。
家事の時間が減れば、子どもと向き合える時間も増え、家事のことを気にしなくて良くなれば、子どもとめいっぱい遊んで上げられるということで、育児にも絶対お役立ち。
主婦って結構大変なのです
「家にいるだけでいいよね~」なんて言われがちな主婦ですが、まさに「終わりなき戦い」。
どこまでやっても「終わりました、ハンコぺったん」みたいなことはないのです。
やればやるほど、やることが出てくる魔の仕事。それが家事です。
さらに、やって当然。だれもほめてもくれないんじゃ、モチベーションもあがりようがなく……。
家事が苦手なのは、この本を読んでいるあなただけじゃありませんよ!
誰もがみんな、そう思っているんです!
「家事をうまくまわせないのは、自分の能力がないからだ」
そんなふうに自分を責めている人がいるとしたら、それは大間違いです。
(p30より)
私もとっても苦手です。なので手抜きしまくり。
けど、それだとどうしても罪悪感があるんですよね。
家族が嫌じゃない範囲で、自分も無理せずハッピーでいられるラインが維持できれば、それが最良だと思います。
家事をするときにも時間を意識する
特に小さな子どもや赤ちゃんがいると、子どもが起きているときは、公園に行って、おままごとにつきあって……と、ひたすら時間を子どもの為に使い、寝たと思ったら、慌てて料理に掃除に洗濯。
気がついたら、「あれ、朝から一度も座ってない……」なんてことも。
こんな状況では自分の時間なんて持てるはずもありません。
家事労働というのはだれも「ここまでの仕事をこの時間でやりなさい」という指示をくれません。
(中略)
だから、「家事の営業時間」を決めましょう!
(p51より)
主婦だって、きちんと「家事をする時間」「休息時間」をわけるべきなんですよね。
自分の時間全てを家事に、家族の為に捧げるのはすばらしいことかもしれません。
でも、本心からそれを楽しんでいられる人でないかぎり、いつか破綻するときが来ます。
自分のなかに少しずつ蓄積する「私はこんなに家族に尽くしているのに…」という思いが、何年、何十年と経つうちに自分と家族をむしばむことになってしまうのです。
自分にも、家族にも、こんなに不幸なことはありません。
それからもう一つ、この本に書かれていて「これだ!」と思ったのが、「家事は家族が見ているときにする」ということ。
ママだってがんばってるんだぞということを、しっかり家族にアピールすることで、ちょっと気持ちが晴れます(笑)
家事をシステム化する
しっかりと時間を意識して家事をするためには、まず普段のルーティン家事に要する時間をはかること。
案外、ここで苦手意識のあった家事が実は5分しかかからないものだったりして驚きます。「苦手だ…」と思いながらやってると、長く感じているだけだったんですね。それが分かるだけでも、結構気が楽になります。
まずはどんな家事をどれくらいの時間をかけてしているのかを把握しましょう。
さらに、これらの家事をフセン紙に書き出して並べ、いちばん効率の良い作業タイミングを考えてがっつりとスケジュールを組んでしまうのです。
これさえ出来れば、あとは寝ぼけていてもぼんやりしても、決められたスケジュールの通りに身体を動かすのみ。
「えーと、次はあれやって……あ、それもやらなきゃ」
なんて考えているより、集中できるから早く終わるし、気持ちも凄くラク。
途中で子どもとおしゃべりしながらでも、イライラしません。
家事もゆる~く、ゆる~く
使える物は、便利家電でも家族でも上手に使って、無理なく家事をこなしましょう。
この本では「いつかラクになる、は幻想」と言っていますが、赤ちゃんがいる場合は当てはまらないと思います。
子どもが赤ちゃんのうちと、幼稚園に入ったあとでは自由になる時間が全然違います。
赤ちゃんが小さいうちは「できなくて当然」。
赤ちゃんに必要なことだけ優先して家事をすれば、大人の服なんて2,3日洗っていなくても、パパのごはんが多少お総菜でもたいした問題じゃありません。むしろ、パパにごはんを作ってほしいくらいです。
手を抜けるところはがっつり抜いて、ハッピーな毎日を過ごしましょう。
収録内容
- Lesson1 終わりなき戦い、それが家事なのです
- ストイックなのは苦手! 手抜き大好き!
- はっきり言って、私は家事の劣等生
- 家事を大変にしている「三大理不尽」って?
- 誰もが「主婦失格」だと思っている
- 「いつかラクになる」は幻想である!
- 手抜きしても、家族が笑顔でいられればいい
- Lesson2 時間を意識すれば、家事はこんなにうまくいく
- わたしが「朝家事」に目覚めたきっかけ
- 「昼家事」「夜家事」でもいいんです
- 朝なら家族に「見せ家事」できる!
- だから、家事の「営業時間」を決めよう
- あな吉の朝のタイムスケジュール、教えます
- 家事にかかる時間は「見える化」すべし
- 毎日のルーティンワークは「ゆる家事プランニング」で効率良く!
- 「時間喰い虫」の娯楽は、今はあえて遠ざける
- Lesson3 料理の悩みがなくなれば、家事は断然ラクになる
- 実は、料理がまったく好きじゃない!?
- 翌日の献立は、前夜に決めておけば効率がいい
- 献立決めの悩みにサヨナラする「7つのヒント」
- 「三食+おやつ」は一気につくったほうが効率がいい
- 【1日の仕込み】「軸となる調理作業」を決めれば時短になる
- 【朝ごはん】子ども向けには、穀物とおかずを一体化させるのがコツ
- 【お弁当】残りおかずをしっかり活用、彩りにはお弁当グッズ
- 【晩ご飯】「居酒屋方式」でメインおかずより品数にこだわろう
- 【おやつ】子どもたちが「ウキウキする」おやつじゃなくちゃ!
- 明日の自分のため!隙間時間で台所の「プチ家事」
- 下ゆでいらず、野菜は生でフリージングOK!
- 便利な調理道具は使いやすいように設置する
- 食材は宅配と通販のみ、我が家の一ヶ月の食費は3万円以下!
- Lesson4 がんばらなくても、心地よい暮らしは実現できる
- 憂鬱な洗濯も「細分化&見える化」すれば15分こっきり!?
- 取り込んだ洗濯物は、できるだけ畳みたくない!
- 掃除用の「カットクロス」、切るのが面倒くさ~い
- 「アルコールスプレー」なら二度拭きいらず
- 私が「便利家電に頼ろう!」と決めた理由
- 子育て世代はどうやってエコする?
- 片付けに煩わされないためのちょっとした工夫
- モノを処分するためのキーワードは「活性化」
- 理想の暮らしを「ウィッシュ・コラージュ」で「見える化」!
- Lesson5 家事がラクになる、家族とのコミュニケーション術
- 手抜きにも限界、やっぱり頼れるのは家族
- 家族を「ママの応援団」にする「3つの習慣」
- 「1日15分のお手伝いタイム」を実行させる「3つの作戦」
- ママを起こさないとお弁当がない!?
- 夫のサポートを得るには、毎日が「パパ大感謝祭」
- 夫に相談したことは、結末まで報告すべし
- 家族の前では「よろこび上手」になろう
- 家族という名の「チーム」で家事と戦う
- 大成功! 我が家の「玄関を素敵にしようプロジェクト」
- 家族が家事への協力を嫌がったら!?
- 家族ひとりひとりの性格を分析してみる