予防接種に関する超わかりやすいゆる解説シリーズ第3弾。
第一弾の「予防接種を受ける?受けない?~超わかりやすい・ゆる解説!」、第二弾「予防接種ってなに?「定期接種と任意接種」について~超わかりやすい・ゆる解説!」に引き続いて、今回は沢山ある予防接種の種類と特徴について。
不活化ワクチンと生ワクチン
赤ちゃんが接種するワクチンには、基本的に2種類あります。
それが「不活化ワクチン」と「生ワクチン」。
このどちらかによって、次に接種出来るまでの間隔が違うので、ここだけはしっかり理解しておきましょう。
少し前に、ポリオワクチンが問題になった際、何故生ワクチンではいけなかったのかの答えもここにあります。
生ワクチンとは
「生ワクチン」は、病気の原因になるウイルスや細菌をぎりぎりまで弱めて、なるべく症状が出ないようにしてから接種するワクチンです。
症状が出ないくらい弱く病気にかからせて免疫をつけるものなので、場合に寄っては少し強めに症状が出てしまうことがあります。
その分、免疫が付きやすいので、接種回数は1,2回ですむことが多くなっています。
生ワクチンは、次のワクチン接種まで4週間(中27日)あければ、次のワクチン(生・不活化問わず)を接種出来ます。
これを打ってしまうと、ほぼ一ヶ月次の予防接種が出来なくなるので、よく考えてスケジュールを組まなくてはなりません。
赤ちゃんの接種する生ワクチン
ロタウイルス感染症、結核(BCG)、麻しん(MR)、風しん(MR)、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)
不活化ワクチンとは
「不活化ワクチン」は、病気の原因になるウイルスや細菌の中から、免疫をつけるために必要な部分だけを取り出したものです。
この時点ですでに病原菌ではないので、身体の中にいれても病気にかかることはありません。
ただ、その分免疫がつきにくいので、何度か接種しないといけないものが多くなっています。
不活化ワクチンは、次のワクチン接種まで一週間(中6日)あければ、次のワクチン(生・不活化問わず)を接種できます。
比較的予定の立てやすいワクチンなので、こちらでスケジュールは調整していく感じになります。
赤ちゃんの接種する不活化ワクチン
B型肝炎・Hib(ヒブ)・小児肺炎球(プレベナー)・百日せき(4種混合にはいっています)・ポリオ(4種混合にはいっています)・日本脳炎・インフルエンザ・A型肝炎
※4種混合の残りの「ジフテリア」と「破傷風」は「トキソイド」という少しだけ作り方の違うワクチンもありますが、不活化ワクチンとほぼ同じと考えて大丈夫です。こちらも身体の中に入れても病気になることはありません。
まとめ
- 赤ちゃんの予防接種には「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類がある
- 「生ワクチン」は、弱くした病原体
- 「不活化ワクチン」は、免疫に必要な部分だけ取り出したもの
- 「生ワクチン」は次の予防接種まで4週間あけること
- 「不活化ワクチン」は次の予防接種まで1週間あけること